参政党
参議院選挙戦たけなわである。私はホームページで政治関連の主張することは良しとしない。なぜならば、それぞれの主張はそれなりの正当性があり、それに反して、それなりのマイナス面があり、それを論じてもあまり意味がないと思うからだ。それ故に、国会での政策論争にもほとんど関心がない。
どうせ。なるようにしかならないでしょ、というあきらめの気持ちが先に立ってしまうからだ。
ところが、今回の選挙ではアメリカのトランプ大統領登場でとんでもないことが起きようとしている。輸入品に25%の関税をかけるという通知が届いた。それに対し、国益を損なうような安易な妥協はしないとのことで、粘り強い交渉をするといって、赤沢大臣を交渉人として、7回も派遣しながら何の成果も得られていない。ただお願いを繰り返すことが、粘り強い交渉といえるだろうか。この間、首相本人は、一度もトップ交渉をしようともせずに、選挙演説で“なめられてたまるか”と発言したことが、ネットで拡散し、さらにアメリカにけんかを売った、と大いに炎上した。
25%関税が日本経済に大きなマイナス要因になると、識者は唱えているが、私は専門家でないので、それを論じる資格はないかもしれないが、為替レートを考えれば、1ドルが25円円高にふれたと同等と解釈できないこともない。
ニクソンショックの時、1ドル240円だった為替レートが150円くらいになると分かったとき、識者は日本企業の半数は破綻すると解説していたことを思い出す。それから、一時は80円を切るまで円高が進んだことがあったが、日本企業が破綻したという記憶が残っていない。
時代が違うと言ってしまえばそれまでだが、国益を無視した安易な妥協はしないというばかりでなく、交渉事であるから、それなりの提案をすべきではなかろうか。それを、私が赤沢大臣ならば、トランプ大統領にこういう提案をすると表明している党首がいる。それが 参政党の神谷党首である。その内容はここではふれないが、だれでも視聴できる。
どれも説得力があり納得できるものであった。
かねてから、グローバリズムと戦うというコンセプトの政党であることは知っていたが、参院選挙での街頭演説をネットで検索してみたところ、いままでの政党とは全く違うことがわかった。主張の内容はともかく、その主張理由の説得力がすごい。感動的ともいえるほどである。涙を流す人もいるとのこと。
私が深く納得した一例を示す。
他国の統治時代に作られた憲法は、名前は憲法であっても、その性格は条約であるから、統治が終了した時点で失効するはずである。したがって、憲法は改正ではなく、創憲である。その意味で、党として「日本国憲法」(案)を作成したとのこと。
選挙戦では日本人ファーストをかかげているが、トランプ大統領のMAGAにも通じるところがある。トランプ大統領もディープステイトと戦うことを宣言しており、グローバリズムと戦うという参政党と同じである。
失われた30年といわれるが、それはグローバリズムのせいで、税と社会保険の国民所得に対する比率、すなわち国民負担率は最近は49%ほどであり、好景気の頃の35%ほどからかなりアップしている、これを35%ていどまで下げることも、マニフェストに謳っている。単に消費税の引き下げを主張するより、説得力があるし、そもそも消費税が社会福祉財源には使われていないことも初めて知った。
時代が大きく変わろうとしているのかもしれない。参政党の急激な支持拡大はそれを象徴しているのかもしれない。
試しに、参政党に政権を取らせてみたいと思う今日この頃である。