ダイポール活性水
10年ほど前に、知人の紹介でダイポール活性水フィルターを水道の元栓の位置に取り付けた。
それまでは、名水百選で知られる栃木県佐野市のいずる湧水を汲みに行っていたが、ほぼそれに匹敵するくらいのおいしさであることから、取り付けることにした。
なかなかの高額で30万円もした。さらに取り付け費用3万5千円を要した。
その原理は、強い永久磁石を配管の周囲に取り付けてあるのみで、フィルターはないきわめて簡素なものであった。
ネットで調べると、こんなもので水質が改善することなどありえない。決してだまされてはいけないとの警告にあふれている。
しかし、導入したその日の夜、寝る前に歯磨きをして、うがいをしていたとき、いつもならカルキのにおいでいつもゲッとなるのに、そのときは、あまりの水のうまさで思わず飲み込んでしまった。
それ以来、ドリンクはすべてやめて、もっぱら水道水をボトルにつめて持ち歩いている。
私の姉もそのうまさに惹かれ、田舎へ帰る度にポリタンクに詰めて持って行ってあげていたが、面倒くさいので購入を勧めたところ、43万円に値上がりしていた。
相変わらずネットでは、そんないかさまに騙されてはいけないとの警告にあふれていたが、調べて見ると、消費者センターへの使用者からの苦情は0であることが判明した。
要するに、騙されるなという人は自分自身は騙されることなく使用していないが、実際使用している人は、その効能に満足してるため、苦情を発信していないということなのだ。
原理的にそんな効能はありえないと決めつけるより、現に使用して効能が感じるならば、問題ないのではないだろうか。
昔、「アロエの嘘」という本を読んだことがある。何とか博士が、アロエの成分を分析したところ、体に何らかの効能をもたらす成分は何も見つからなかったとのこと。
でも、今でも多くの人からアロエは愛され利用されている。それで良いのではなかろうか。