ダイエット(私の場合)

 定年退職して2年になろうとしている。退職時93kgだった体重は半年後には4kg増の97kgになってしまった。体重の増加とともに、体のあちこちで調子が悪くなってきた。朝目覚めとともに、起き上がろうにも、足腰が疲労しきった時のように自由がきかない。補助に腕を使おうにも、手首、肘の関節が痛くて、体を支えることができない。仕方ないから、肘で体を支え、這い上がるようにしてようやく布団から出るといったありさまだ。ずいぶん体がなまってしまったものだ。このままゆけば1年後には寝たきりになってしまうのではないかという危機感を感じた。

 昭和41年22歳で入社した時、身長175cm、体重は65kgで、痩せ型だったが、36年間のサラリーマン生活を通じて、年間1kg程度体重は増加し続けて、退職時には38kg増の93kgになっていた。その間、食事の量は減りつづけ、退職時には毎食、ご飯は飯茶碗一杯と味噌汁、おかず程度でどう考えても半年に4kgも増えるほどの量とは思えないのだ。食事の量は減り続け、体重は増え続けるという、何とも納得が行かない事態に追いこまれてしまった。現在の食事量よりさらに減らすと、どう考えてもこれだけの体を維持できるとは思えない。単に体重を減らすだけならば、食べなければ済むはなしであるが、健康を害してのダイエットでは本末転倒になってしまう。

 また、食事量を減らして空腹を覚えると、体はむしろ摂取した栄養分をエネルギーとして消費するのではなく、むしろ蓄積にまわるのだという。したがって、体重を減らすためには、摂取した栄養分以上のカロリーを消費するしかない。そこで一念発起してウォーキングを始めた。夕方、5kmほどの距離を早足で歩き、そのあと軽いストレッチ体操をする生活を続けたところ、1年間に5kg減らすことができた。1年間に5kgとはわずかな減量だが、半年に4kg増えていた体重が逆に減ったことを考慮すると、効果は1年間に13kgだったと見ることもできる。

 さらに、ボウリングを毎日5ゲームほどすることに心がけた結果、3ヶ月で体重は5kg減少し、トータルで10kgの減量に成功した。

 食事面ではテレビのダイエット番組で仕入れた「脂肪を燃やすたべもの」として、「マイタケとオニオンのマリネ」「イカとニラの醤油漬け」「レンコンのショウガいため」「にがり水」などを極力摂るようにこころがけた結果である。

 食事もアルコールも制限することなく、むしろ好きな食べ物を追加して、楽しいボウリングを始めたことで減量が図れるとは、こんな良いことはない。

 ウォーキングは楽しくもなんともないが、ボウリングは5ゲームもやるとかなり汗をかくし、スコアも向上して張り合いがある。始めてからまだ3ヶ月ほどであるが、先日のリーグ戦で3ゲームで602を記録し、生まれて初めて平均スコア200を達成した。けっこう嬉しいものである。

 若かりし頃、生涯スポーツとして、ゴルフ、テニス、スキー、水泳、ボウリングを考えていたが、いつでも一人でもできて、ゲーム性があって楽しめるのは、ボウリングが一番である。

 減量効果と筋力アップで足腰もしっかりしてきて、朝起床時にも気持ち良くスンナリ立ち上がれるようになった。

 80kg程度まで減量ができたら、社交ダンスでも本格的にやってみようかと考えている。